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🇪🇬 Cairo / Egypt

世界一快適な段ボール拾い

JNB ---✈️--- CAI

段ボール集めの地として2018年は南アフリカ、エジプト、エチオピアと旅してきました。


紙の起源


南アフリカからだと対極に位置するのがエジプトです。南に飛行機で行くこと10時間以上。涼しかった南アフリカとはまったくちがい、灼熱の気候です。 エジプトと言えばピラミッドやスフィンクス、エジプト文明が生まれた地です。エジプトを選んだのは紙の起源の一つであるパピルスが使われた場所ということで、一度本物を見てみたかったからです。ある意味エジプトで紙が発明されていなかったら、段ボールもなかったかもしれません。

せっかちなエジプト人


エジプト人はせっかちなのか、とにかく気が早いです。飛行機が離陸する前から荷物を取り出し始め駐機場に付く前から並び始めます。渡航ビザは空港で取得できるのですが、パスポートも適当にみて、25ドル払ってぽいっとシールを渡されます。外貨獲得のためのビザ感がすごくしました。町中の車は主にラーダという旧ソ連の車でとても小さい車です。それらが我先に、まるで動物のように動き回る様子はどこか可愛さを感じます。

エジプトのバス?は白いワーゲンのバンでした。日本ではもはや愛好家がのるような車もエジプトでは現役で走っているのです。もしかしたらエジプト人は車を廃車にする、という概念がないのかもしれません。だいたい傷や凹みはあるし、乗り心地も悪そう。だけど使えるものを大切に使っているという点では見習うべきかもしれません。

STORE

さて、町中を歩いてみるとどの店先にもカラフルな段ボールがたくさん積んであります。エジプト人はスナックが大好きなようで、カラフルなのはそのスナックの段ボールでした。売り方が特徴的で、段ボールの横を大胆に穴を開け、そこからスナックを取り出す、というスタイル。どこが発祥かはわかりませんがすべての店がこの方式を採用しています。拾う方としてはメインどころの面がくり抜かれているのですから、ちょっと残念ではありますが…

段ボールは非常にもろく、片手でちぎれるほど。部類としてはインド系の段ボールに近いと思いました。 開いてる箱を指さしてほしいです、とお願いすると皆、快くくれました。中には走ってきて「これもあげる!」という協力的な人も。ほしいと思った段ボールはだいたい拾うことができて、とてもスムーズに段ボール拾いができました。

Uber

革新的な段ボール探し


SIMを購入し、通信環境を整えました。というのもエジプトでの移動はUberが便利なんだそうです。アプリで呼ぶとちゃんと指定の場所に来てくれます。運転手さんも皆優しくて、ある人は途中でスナックをご馳走してくれたり、一緒に写真を撮ったりとフレンドリー。狭い路地、ちょっとまってと車を止めて写真をとったり、段ボール拾ったり。なんて快適な段ボール拾いでしょうか。最先端のサービスが段ボール拾いに大いに役立ったのです。

ちょっと離れたスーパーへ行って段ボール探し。ここでもUberを使います。段ボール財布を見せると面白がってくれるUberの運転手さん。「コシャリを食べたことあるか?」ときかれ、コシャリ?とはてなな顔をしていると、いい店があるから連れて行ってあげるよ。と言われました。このパターンは経験からすると嫌な予感がしました。大抵変な店に連れて行かれて、何か買うまで帰してくれないのです。しかし乗車してる僕はどうすることもできません。ちょっと待ってて、といわれ、車でまっているとカップ麺のようなカップの食べ物を渡してきました。これがコシャリだ、といって買ってきてくれたのです。単にいい人だったのです。しかもおごってくれました。なんて優しい運転手でしょうか。

コシャリはミートソースにパスタやら米やらを混ぜたエジプトの軽食。ただダイエットしてる人には恐ろしい食べものかもしれません。味は少しスパイシーで美味しかったです。

そんな運転手さんにはお礼に段ボール財布をプレゼントしました。今もエジプトのどこかで使われていると思うとロマンがあります。

日本ではボッタクリタクシーなんで無縁だし、タクシーは沢山走ってます。だから今までありがたさを感じたことのないサービスだったのですが、海外のタクシーは不安しかありません。特にこういった国は高確率で被害に合うでしょう。自分もいままでそういう経験を何度もしてきたので、タクシーを使う段ボール拾いは避けてきました。だからわざわざ自転車をもっていくのですが、明瞭会計で、何のトラブルもありません。こういう国にこそ、こういうサービスが使われるんだ、と初めてUberが便利であることを知ったのです。 ただこの後ピラミッドでラクダのガイドにはぼったくられたのですが...

PYRAMID

一番ピラミッドに近い段ボール


ピラミッド周辺は意外に生活感があります。ピラミッドの敷地内にはマーケットなんかもあったり、ゴミ箱がいたるところにあったり、ピラミッドの隣にはすぐそこに街が迫っています。だからこそピラミッドの存在がすごく異様に見えます。町の向こうに三角形の巨大物体が見えた時、まるでSFの世界に入り込んだような光景でした。

というわけで結構簡単にピラミッド周辺でも段ボールを見つけることができます。世界で最もピラミッドに近いところに落ちていた段ボールですから、大切にしなくてはいけません。

ひと味ちがう段ボール探し


Uberを使った段ボール拾い、という今までにない経験ができました。段ボールの醍醐味は「探す」とこうところにあり、そして探す工程や手段を楽しむことだと気づかせてくれました。いつもの孤独なの段ボール拾いではなく、隣に人がいて、しかも協力してくれる。おしゃべりしながら、いろいろな刺激を受けながら、そんなひと味ちがう段ボール集めがエジプトでは出来ました。同時に安心して乗れるタクシーという、革新的なサービスに触れることの出来たひととときだったと思います。

いよいよ次は最終目的地、エチオピアへ向かいます。