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段ボールマーク辞典


Winter
2014

Writen & Illustration By
Fuyuki Shimazu

段ボールをよく見るといろいろなマークがかかれています。 それらにはしっかりと意味があり、何かの目的があって 印刷されています。これらのマークが分かる様になると 少し段ボールが面白くなるかも…そんな段ボールマーク辞典です。

RECYCLE・リサイクルマーク

Green Dot
環境大国ドイツが発祥のリサイクルマーク。通称「グリーンドット」。デュアル・システム・ドイツ社(DSD) が1990年に設立され、このマークが制定されました。DSDと契約を結んだ包装材などが包装に印刷し、DSD はこのマークの付いた包装材を回収し、素材ごとに分類し、再利用しています。ヨーロッパでは非常に良く見るマークです。
Recikliraj
リロードのようなスロベニア語のリサイクルマーク。ヨーロッパ圏ではまだ国によって分類が変わるのでパッケージに何種類ものリサイクルマークが印刷されている事は珍しくありません。
04 PELD
「低密度ポリエチレン」を意味する素材表記。段ボールにある場合は、中身の梱包をさしています。米国プラスチック工業協会が1989年に制定し、PET(ペット)の01からOTHER(その他)の7種類あります。日本でも資源有効利用促進法によってこの表記が義務づけられています。
Keep Britain Tidy
ずっと気になっていたこのマーク。調べてみると「Keep Britain Tidy」と呼ばれるマークで、1984年、イギリスの美化運動をきっかけとして全世界共通のマークになったようです。日本では「飲んだ後はリサイクル」にこの人が出てきます。またマックの包みなどで見る事が出来ます。
プラ
PEはポリエチレンを表します。日本では一般的なプラスチックのリサイクルマーク。JIS K 6899-1に基づき、この「プラ」の下に「PP」や「PET」などの表記がつきます。段ボールについているのは、内容物に「プラ」が含まれるからです。
GLASS RECYCLES
ビンビールやワインボトルが入っていると、このマークが印刷されています。グラスパッケージ協会が制定。ビンのイラストに「サイクルマーク」がつくのが一般的ですが、これはにょろっとしていでビンがないのが特徴的です。
RECYCLABLE
リサイクルといったら「これ」というくらい代表的なマーク。 ISO 15270に基づき、全世界的に共通のマークになっています。日本では良く電池等に表記してあり、なじみ深いマークとなっています。
段ボールはリサイクル
日本製の段ボールにはまずついている有名なマークです。 2000年6月に「国際的に共通な段ボールのリサイクル推進シンボル(略称:段ボールの国際リサイクル・シンボル)」を制定し、世界共通のマークとなりました。あまりヨーロッパ製の段ボールでは見られませんが、アメリカでは見られます。
RESY
ドイツのリサイクルマークで、運搬用段ボールリサイクルを意味しています。発祥がドイツなだけに、ヨーロッパ製の段ボールではよく見る事ができ、段ボールリサイクルの代表的マークとなっています。
Comieco
紙の業者やパッケージ業者が加盟していて、1985年、イタリアで設立されたリサイクル推進団体です。今ではヨーロッパ製段ボールではほとんどの段ボールに印刷されており、リサイクルの意識の高さがうかがえます。

COMPANY・段ボール製造メーカー

レンゴー | JAPAN
大阪に本社をおく言わずと知れた日本最大の段ボールメーカーです。日本段ボールの祖とよばれる井上貞治郎氏が1909年に創立。今では世界的な展開をしています。この三つの三角形は前身の「三成社」を由来としています。
Georgia-Pacific | USA
1927年創始のアメリカの大手製紙メーカー。通称「GP」。段ボールのみならずトイレットペーパーやコピー用紙など、「紙」全般を扱う総合メーカー。たこのようなロゴがポイントです。
王子製紙 | JAPAN
東京に本社を置く日本最大の製紙メーカー。段ボールだけではなく、あるとあらゆる紙を製造販売しているので、いろいろなシーンでこのロゴは見るかもしれません。
Smurfitkappa | IRELAND
ヨーロッパ大手の段ボールメーカー。本社はアイルランドに置いています。Jefferson Smurfit氏が1938年に創始。今ではヨーロッパ屈指の大企業です。
トーモク | JAPAN
東京に本社をおく日本の段ボールメーカー。よく国産ビールの段ボールの裏にこのマークがついているのを見かけます。子会社に「スウェーデンハウス」があり、こっちの方が有名かもしれません。
Roble Alto | CHILE
チリに本社をおく段ボールメーカー。南アメリカは紙業が盛んで大手メーカがたくさんあります。日本でもチリワインの人気からたくさんの段ボールが流通しています。
SCA Packaging | SWEDEN
スウェーデンのストックホルムに本社をおくヨーロッパの大手製紙メーカー。ロゴが最近変わりましたが、段ボールの印刷には追いついていな様です。日本でもヨーロッパ製の段ボールには何かとSCA製のものが多かったりします。
臺灣菸酒股份有限公司 | TAIWAN
台湾の台北市に本社をおく国営のタバコ酒類メーカー。「TTL」は「Taiwan Tobacco & Liquor Co.」の略で日本語だと台湾タバコ酒社。台湾ビールの底にこのロゴがあり、段ボールメーカかと思いきや製酒メーカーでした。
大夏紙業股份有限公司 | TAIWAN
台湾の段ボールメーカー。従業員は130人ほどの小規模なメーカー。台湾ビールの段ボールにこのメーカーのロゴが入っておりました。
Temple-Inland | USA
テンプルインランドはアメリカ、カルフォルニアの段ボールメーカー。日本ではよくEarly Timesといったアメリカ製バーボンウィスキーの段ボールの底にこのマークが印刷されてあります。ロゴというよりは耐久などの表記も兼ねてあるのが面白いです。

OTHER・その他

謎のカレンダー
なにを表すかがまだ分からない裏面のカレンダー。製造年かとおもいきや、2009と2010があったり、数字が所々かけています。メーカーによってここの表記は違います。製版に関係するのかなと思いつつ...ご存知の方がいたら教えてください。
天地無用
運搬時の段ボールの上下をひっくり返してはいけない事を表す「天地無用」は一説では仏教用語だとか。JISでは「上」という名称が決まっています。英名「This Side Up」。
直射日光禁止
トルコのアイス用コーンに描かれていたこのマーク。意味は「直射日光禁止」だと思われます。「ISI」の意味は不明
ワレモノ
中に割れやすいものが入っている事を表します。日本ではグラスにヒビが入っている物が多く、また文字だけのものもあります。英名「Fragile」。天地無用とペアで貼られる事が多いですね。
上積み段数制限
グラフィックがまちまちな上積み段数制限。英名「STACKING LIMIT BY NUMBER」。数字によって上積みの個数が指定されています。この場合は11個以上の上積みを禁止する表記になります。
水濡注意
雨等の水濡れを注意する表記です。英名「KEEP DRY」。日本では傘のマークですが、トルコではこのようなマークでした。「NEM」の意味は「NO」を意味します。
ZAMAN
カレンダーが描かれてあり、禁止マーク。謎です。やはりトルコで拾った段ボールにかかれていましたが、おそらく長期保存を禁止するマークだと思われます。「ZAMAN」とは時間という意味でした。
KOKU
トルコの段ボールにかいてあった人の口から火?という謎のマーク。「KOKU」の意味は「臭い」らしく、どうやらにおいを付けるな、という表記かもしれません。
食品のマーク
割れ物かとおもいきやフォークもついていることから別のマークであることが分かりました。実は冠婚葬祭を表すマークであることが判明。イタリアのワインの段ボールにかかれていたマークです。
HACCP
「ハセップ」と呼ぶらしいです。食品の安全を保証するマークだそうで、厚生省が「危害分析重要管理点」という難しい名前をつけています。主に食品製造時の衛生管理を記録し、証明するそうです。

段ボールのマーク辞典、いかがだったでしょうか。段ボールの表面には無駄が無く、実用的なものしか印刷されていません。そしてそれらが流通を円滑にしています。そう思うと興味深いマーク達。国によってデザインも違いを見つけるのも面白いですね。まだまだ分からないものはたくさんありますが、謎をといていくのも楽しみですね。次回はJANコードなど、さらに深く「流通の仕組み」を絡めて特集したいと思います。