Cardboard of the year 20182018 كرتون من السنةCardboard of the year 20182018 كرتون من السنة
About Cardboard of the Yearعن كرتون العامAbout Cardboard of the Yearعن كرتون العام

Cardboard of the year is best of cardboard that has been picked up in this year.

1年間世界中から拾い集めた段ボールの中から良い段ボールを表彰します。

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8

Hot Spring / U.S.A

TOMATOES

「書かれたサインに思いを馳せる」

アーカンソー州ホットスプリングで拾得した段ボールです。シンプルな配色でデザインもしっかりされています。絶妙な判ずれも魅力ですが、殴り書きされた"OHIO CLUB"の文字。ここは夜に飲みに行ったお店の名前で、お店の前で拾いました。ハンバーガーやトルティーヤ、そしてビールがとても美味しかったのを思い出します。

7

Takamatsu / Japan

広島みかん

「段ボールが使われ始めた時代の一箱だ。」

高松市TOYTOYTOYでの展示の際にお客様が持ってきてくれた段ボール。広島の倉庫でずっと眠っていたものらしく、時代を感じさせるデザインになっています。箱のフラップに「国有鉄道規格」という文字がはいってました。この規格は木箱から段ボール箱へ置き換わっていくその時代に積荷の統一化を測るためにつくられたもので、現在はJRSと呼ばれています。

6

Hot Spring / U.S.A

Sika Pro select

「業務的なデザインが魅力」

sikaはスイスに本社をおく化学メーカーです。アメリカやオーストラリアでも展開していて、この段ボールはアーカンソー州ホットスプリングのホームセンターLowe'sで拾ったものです。黄色と赤の発色、そして飾りっ気のない業務的なデザインに惹かれて拾ってきました。フェンスやポストを立てる際に、巻きつけて土に埋めると膨張して固定されるという仕組みの商品でした。

5

Shenzen / China

ICE BULL

「エナジードリンクかと思いきや...」

展示で訪れた中国深センで拾った一箱です。Bullとあるのでレッドブルのようなエナジードリンクを想像したのですが、牛乳の段ボールでした。ブルは牛という意味なので、おかしくはないのですが。やたらサッカー推しなのも面白いし、全面印刷で凝っていてデザインも中国らしくないところも魅力でした。

4

Johannesburg / South africa

South Africa's Cardboard

「段ボールは時として買うものだ。」

南アフリカのスーパーで購入した段ボール3姉妹。一番上のStrydom Landgoedは南アフリカケープタウンに農場を持つリンゴの段ボールでした。丹精込めて作っていることが、この手があしらわれている所に感じますね。青と赤の配色も目をひきます。真ん中のDUTOITはヨハネスブルグの市内の路上でよく見かけた段ボールです。名前の通り、デュトワ氏が始めたケープタウンにある農園から運ばれてきたようです。先日行ったマレーシアでもこの段ボールを目撃しました。一番下のDe Keulは西洋を感じさせるりんごの段ボール。点描で果物を表現していて、とてもデザインが凝ってると思いました。これらの段ボール採集記はこちらでチェック

3

Cairo / Egypt

BARAKA

「やさしいエジプト人」

エジプトで拾った段ボール。BARAKAはネスレグループから出しているミネラルウォーターです。アラビア語が大胆に引き伸ばされたデザインと、淡い青に惹かれ拾ってきました。暑かったエジプト、水を買おうと訪れたキオスクで、この段ボールを発見し、お店の人に空箱をねだると快く譲ってくれました。お礼をいい、お店を出ると、これもいるか?と、さらに何枚か譲ってくれたいい思い出があります。

2

addis ababa / Ethiopia

OK Candle

「二度と行かない かもしれない」

エチオピアで拾った段ボール。この旅の目的はエチオピアで使われているアムハラ語の段ボールを拾うこと。危険なマーケット地帯や、アディズアベバをぐるぐるとコーヒーを飲みながら徘徊しているとこの段ボールが目に飛び込んできました。とてもシンプルな印刷ですが、そこには確かにアムハラ語が書かれています。しかも空箱だったのでお店の人に交渉すると、まあ、べつにいいよ という顔で譲ってくれました。どんな態度であれ、もらえたのは嬉しかったです。エチオピアにまた行きたいか、ときかれればノー。そういう意味で貴重な段ボールになるかもしれません。

1

Tokyo / Japan

Kangara

「オーストラリア愛に満ちた一箱」

今年の映えある第一位をこのカンガラという三軒茶屋でひろった段ボールにしました。これを選んだのは、これぞ段ボールのデザイン!といえる魅力が詰まっているからです。広大な大地に、合成感あるカンガルーの写真。しつこいくらいに6匹もはいっています。なんの段ボールかは全くわからないけど、オーストラリア産であることは嫌という程伝わってきますね。実はオレンジの段ボールみたいなんですが、オレンジはどこに?このデザインの潔さは段ボールならではなんです。そんな段ボールからは何か学ぶ事がある気がします。

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Johannesburg / South Africa

CAPE WINDS

「アフリカのゆるキャラ」

一目見た瞬間から、なんて可愛いキャラクターなんだ!と興奮してしまった段ボールです。CAPE WINDSはケープタウンのワインで、リカーショップのプライベートブランドでした。300円くらいの格安ワインでしたが、まだ勿体無くてあけられず。

Nagasaki / Japan

Fresh Potato

「デザイナーの丸尾さんに敬意を表して」

今年もっともお世話になった『旅するダンボール』の主人公となった段ボール。去年、世界で一番有名な段ボールといっても過言ではないかもしれません。この段ボールの巡り会いはこの活動を大きく変えました。すべてはこの可愛いポテトのキャラクターのおかげです。
映画のプロモーション用にミニバージョンも作られた他、今年からは映画の情報も入った特別バージョンで出荷されてます。

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築地市場 / TokyoJapan

「東京随一の段ボールスポット」

築地市場は移転が決まり、83年という歴史に幕を閉じた世界最大の市場です。海産物が多いイメージですが、実は青果物の取り扱いも多く、段ボールもたくさん落ちていました。4年前までは会社に近いこともあり、暇さえあれば築地で物色をしていたので思い出深い場所の一つです。今年も何度か足を運び、交渉しては段ボールをたくさん採取していました。段ボールもそうですが、築地独特の構造的な佇まいは他に類がなく、移転に伴い、大きな漁場を失うこととなるのはとても残念です。

Fruits Market / JohannesburgSouth Africa

「歯がゆいベストスポット」

2018年の旅の中でもっとも記憶に残るのが南アフリカのヨハネスブルグです。色々な国を旅してきましたが、海外の公設市場に入るのはこれが初めてでした。ヨハネスブルグのフルーツマーケットは築地の場内くらいの大きさの敷地にたくさんの野菜や果物、それに合わせて、段ボールが置かれています。印象的なだったのは、商業向けと一般向けで別れていて、一般向けは小さい敷地が設けられ、ピックアップトラックで乗り付けたり、歩いてきたりして、商品を買っていきます。ここでの段ボールの豊富さには驚きました。そして一つも段ボールがもらえなかった事件は段ボールの調達の難しさを改めて知ることになります。

Looking back over the past year.Fuyuki Shimazu / Carton2th Feb. 2018Looking back over the past year.Fuyuki Shimazu / Carton2th Feb. 2018

日本の市場を回って国内産の段ボールを見てると、
段ボールの「ゆるさ」のデザインに危惧を感じた一年でした。

日本の段ボールの特徴は箱に描かれているゆるキャラの多さです。
最初は農家さんやデザイナーさんが
愛着を持ってもらうために始めたことだと思います。
そのゆるキャラは本当の意味でゆるく、
見てて和むようなものばかりでした。

しかし、熊本産の農作物のほぼ全ての段ボールが
くまモンに侵食されているように、
「ゆるキャラブーム」がじわじわと
段ボールにも影響しています。
県のゆるキャラ、市のゆるキャラ、今後は
そんなキャラクターであふれていってしまうと思うと
どこか寂しい気がします。

同時に段ボールのデザインも転換期を迎えています。
昭和時代から続く、どこかゆるいレトロな段ボールも
現代風の書体や画一化されたデザインに変更されつつあるのです。

実は徳之島産のポテトはデザインが変更となる瀬戸際にありました。
しかし映画を通じて、この先もデザインの変更なく、
使われることとなりました。
絶滅しつつある段ボールを救えたところに
とても大きな意義があると思います。

段ボールの最大の持ち味である「ゆるさ」を守りたい。
Kangoraの段ボールを選んだのには
そんな思いが込められています。

Text / Photo by Carton

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