cardboard of the year

島津が1年間世界中から拾い集めた段ボールの中から一番印象に残った段ボール決めるアワードです。

Cardboard of the year is best of cardboard that has been picked up in this year.

2018 cardboard of the year
2017 cardboard of the year

2019

10
GOUREMET ROASTED

アメリカ・ニューヨークで拾ったコーヒー豆の入っていた段ボール。このすっきりとした緑に目を奪われました。ここまで発色がいい緑の段ボールは珍しく、気に入った一箱です。コーヒー自体はコロンビア産とありますが、段ボールをみるとNYの住所も書かれているので、コロンビアから送られ、NYで改めてパッキングをしていると思われます。

9
MEINE FREIHEIT

ドイツのフランクフルトで出会った一箱。淡く落ちついた青の色合いと、シルバーのプリントがかっこよくて9位にランクイン。この段ボールが象徴的なのはワインの段ボールである事です。ドイツといえばビールを想像すると思いますが、フランクフルトの都会では皆ドイツ産の「リースリングワイン」を昼から嗜んでる人の方が圧倒的に多かったのです。僕も滞在中ビールはほとんど飲まず、ワインの美味しさに引き込まれていきました。そんなワインブームを象徴する一箱といえます。

8
RIVERFRONT

アメリカのフロリダ州ベロビーチのとある選果場で無理を言って譲っていただいた一箱です。どこか80年代を漂わせるデザインと書体、かろうじてオレンジの段ボールだと中心にかかれた図案から読み取れます。あまり日本ではみないサイズ感ですが、オーストラリアなどには多い規格で、対外輸出用だと思われます。

7
White overproof rum

イギリスのロンドンの街中で出会った一箱。黄色と緑という色の組み合わせが目を惹きました。調べるとコスタリカ産のラム酒の段ボールである事がわかりました。フラップ(蓋)の表や裏、細かいマーク、テープなど、どの面を取ってもデザインが凝っていて秀逸と言わざるを得ません。

6
THIN SOY SAUCE

タイのバンコクで出会ったナンプラーの段ボール。タイの食卓に欠かせないナンプラーは、日本の醤油のように数多くのブランドから発売されています。味だけでなくそのデザインも多様になり、合わせて段ボールのデザインにも違いが出てきます。また、この段ボールに限った話ではありませんが、文化的にタイ語だけでなく、中国語、英語など使われてる言語が多様なため、文字の横組み縦組みがセンスよく混じり、オリエンタルな雰囲気を作り出しています。

5
YKP

ロシアのカムチャツカで拾ったこの段ボールはオホーツク海の荒波の中、サーモンやカニを詰め、段ボールごと凍らせた、そんな背景を感じさせる一箱です。無機質にロシア語が印字されてるだけのシンプルさですが、どこか魅力を感じます。よく見るとカムチャツカと書かれていて、ご当地らしい段ボールといえるでしょう。

4
WASHINGTON GALAXY

ベトナムのホーチミンで拾ったアメリカ・ワシントン州産のリンゴの段ボールです。日本は東北のリンゴがあるのであまり知られていませんが、ワシントン州はリンゴの生産が盛んで、寒い気候を持たない東南アジア方面ではよくみます。この段ボールの魅力は何と言ってもこのデザインでしょう。宇宙とリンゴになんの関わりがあるのか、デザインの真相を聞かずにはいられない、そんな一箱です。

3
Lafinita

3位に輝いたのはアメリカのフロリダ州ベロビーチで拾った一箱。この激しい色使いと、ちょっと不気味にも見えるライチのイラストに惹かれます。。段ボールにははガテマラ産とかかれ、南国らしい元気の出る一箱です。剥き方が丁寧なイラストとともに紹介されていて、親切で愛情を感じます。

2
Baby Banana

2位に輝いたのはオランダのロッテルダムで拾ったチリ産のバナナです。バナナの段ボールといえば、ベージュにバナナが描かれたもはや定番の形や色となってしまっていますが、この段ボールはサイズも色もデザインもまったく珍しいパターンが興味深かったです。

1
Princess

堂々の1位に輝いたのはエジプト産オレンジの段ボールです。2016年にフィリピンを訪れた際にピラミッドの描かれたエジプト産オレンジを見つけ、エジプトでオレンジが収穫できることの驚きとエジプトを感じさせるデザインに「エジプト産をコレクションに加えたい」そんな最中予期せぬマレーシアでの発見と入手となりました。プリンセスというブランドで、おそらくクレオパトラをモチーフとした女性が描かれています。3年越しの念願となる一箱で、一生の宝物になります。


BEST
CHARACTER
OF THE YEAR
HAPPY BUDDHA / Smile

段ボールに描かれたキャラクターの中でベストを決めるキャラクターオブザイヤー

まずはニューヨークで拾ったオレンジの段ボール。明るく"HAPPY"お坊さんを中央に配置したコテコテのデザインが強烈です。デザインに描かれているマンダリンオレンジとは東洋の品種を指し、おそらくそこからブッダを想起し、モチーフに使ったんだと思うのですが、自由な発想は恐れ入るところ。

もう一つはマレーシアで拾った可愛らしい段ボール。シトラスとあり南アフリカ産でした。シンプルですが日本に影響されたようなの仲良さそうな可愛いゆるキャラが描かれていました。おそらく、南アフリカからアジアに送る箱としてマーケティングとして可愛いデザインを目指したのではなか、そんな憶測ができて面白い一箱です。

BEST
SPOT
OF THE YEAR
New york

一年間で一番段ボールが魅力的で、拾いやすい場所を決めるベストスポットオブザイヤーにはニューヨークシティが選出されました。10年前、初めての海外旅行で訪れ、段ボールの魅力に取り憑かれるきっかけを与えてくれた街です。10年ぶりに訪れましたが、やはりどこにもかなわない段ボールの量とバリエーションを感じます。毎年一度は訪れたい、段ボールの宝庫でした。


最後に

昨年訪れた国は9カ国になり、過去最多の回数となりました。今回旅してみてあらためて思ったことは、「段ボールは旅をしている」ということ。 アジアの物流の要ともいえるマレーシアとシンガポールを訪れると、市場に広がる段ボールの産地がバラバラで東西南北あらゆる大陸からやってきていて、そのワールドワイドなスケールの大きさに驚きました。今回アワードに選んだ段ボールについて書きながらも、産地と拾った場所が一致しないケースがほとんど。チリからオランダへやってきたり、エジプトからマレーシアにやってきたり。一体何キロ旅をしてきたのか、そんな長旅の末に使い古された段ボール達の旅路を想像するとワクワクしますね。